2025.09.29
写真とゴルフと、あと人生と
最近、ゴルフでダブルスの競技大会に出てきました。
いきなり何?? と思われましたでしょうか。
一応プロフィールに「趣味:ゴルフ」なんて書いてあるんですが、けれどガチ勢じゃなくてただのエンジョイゴルファーでして。
みんなと笑って、ボールを右に左に散らかしては、あーだこーだ言いながらそれでも「いや〜今日は楽しかった!」と帰ってくる。次はもっとナイスショット打てたらなあと練習ならぬ気晴らし打ちっ放しに夜な夜な出かける。そんなゆるいゴルフ生活をしてきたわけです。
ところが周りが言うんですよ。「競技、出てみたら?」って。
いやいやいや、ガチはちょっと…と、華麗にスルーしてきたわけですが
ある日。ダブルスの大会に誘われまして。
この歳で勝ち負けの戦いをする緊張感も悪くないのかなと思い挑戦をさせていただきました。もちろんパートナーに迷惑かけられないから練習も必死でしましたよ。
結果は、予選3位で通過。…え、意外とやる。
で、決勝リーグまで進出して、結果はきれいに最下位。
でもね、不思議と悔しくないんです。いつもとは全く違う緊張感の中で自分の力を出し尽くせたし、何より
優勝された同組だった70代の最年長ペアですよ。目の前でそのプレーを見てこれがもう胸を打ちましてね。「健康で長く続ければ、こんな未来もあるのか」と。いや、希望でしかないですよ。
で、ここからが本題。
ゴルフの楽しさっていろいろありますが、てかゴルフだけじゃないことですが
結局「難しいから楽しい」んですよね。
で、その難しさのひとつが「欲」との戦いなんです。
もっと飛ばしたい、もっとスコア良くしたい、このパット決めたい!…とまあ欲だらけになるわけです。その欲で崩れる。ミスる。で、落ち込む。
でも、この欲は背中を押してくれたりもするんです。
「もっとやれるんじゃないか」って。だからこそ続けたくなるし、夢中になる。
ゴルフには「ナイスミス!」なんて言葉もあるくらいで、失敗すら楽しみに変えちゃう。いや、奥深いスポーツであります。
でね、これって写真も同じでして。
「こう撮りたい!」というイメージ欲を持ちます。けれど自然の光の加減や人間の表情は思い通りにならないことが多いんです。
でもその思い通りにならないところに“ナイスミス”みたいな奇跡が生まれる。
あとで見返すと、いちばん心に残るのはそういう瞬間だったりしますし、何よりそういう写真はお客さんに選ばれることがほぼです。
プロが撮る写真はアマチュアゴルフとは違ってさすがにミスはほぼないんですが、同時にナイスミスも少なくなってしまいがちになります。
日常もきっとそうですよね。旅行なんて計画通りにいかないからこそ面白いし、思い通りじゃないからこそ残る景色がある。そいうのを嫌う方もいますが、僕はそこを楽しみたい。
だからまあ結論としては、
欲をガチガチに制するとかではなくて
時に欲に負けてもいいんじゃないか。
いや、欲と遊べばいいんじゃないか。
遊び方が上手い人が1番素敵じゃないか!
そんなことを、フェアウェイから遠く外れたラフの茂みで、クラブを握りしめながら
私はひとり思ったわけです。


楽しく燃え尽きるをモットーにゴルフにどハマリ中。平均スコア84をいったりきたり。ベスト72。こんな僕ですがご一緒にラウンドいかがですか?